先日スカラの決算記事を書きましたが、想定していたとおり、決算を受けてスカラは株価が急降下でした。
しかし想定外だったのは、翌日はS安張り付け。
先日の記事でも書いたのですが、S安だと時価総額136億円ですよ・・・。
ソフトブレーンの売却費用105億円が入ることが約束されていて今期90億円以上(予想下限は90億円)の売上を予想している企業の価値としては安すぎるでしょ。
客観的に評価して、決算翌日のS安張り付けはその次の朝の追証組刈るための誰かの仕掛けと思っていたのはtwitterでもコメントした通りです。
そんなに安いと思うんだったら追加で買い増せば良いんじゃないの?と思われそうなのですが、結果的に積極的に買い増すことができませんでした。
その理由はモルスタが空売りを粘っていたからなんですよね。
それを今日を記事にしようと思います。
スカラに対する空売り動向
個別株の空売り動向を確認するために使っているのは皆さんもそうだと思いますが、私もkarauri.netさんを参考にさせてもらっています。
スカラは主力投資先なので空売り動向も含めて慎重に追っかけていまして、下のようなグラフをつくっています。
このグラフはここ2か月くらいのスカラ株に対する空売りの動向を示したものです。
今年初めくらいの時期ではCredit Suisse AGくらいしか期間がいなかったのですが、8月からNomura International(一旦撤退して9月下旬から再登場)が、9月中旬からモルガン・スタンレーMUFGとMerrill Lynch internationalが入ってきています。
ちなみにモルスタとメリルは同日に参入してきているようです。
その後、9月末にJPモルガン証券が、10月はじめには「個人」が(!)、10月中旬にはBarclays Capital Securitiesが参入してきています。
10月19日には空売り比率が発行株数の10.8%にも達しましたが、その後徐々に買戻しが進んでいまして、最新の情報では6%を切るまでになっています。
この買戻しの過程で、Credit Suisse AGは10月下旬に、Nomura International、JPモルガン証券、Barclays Capital Securitiesは10月末に、それぞれ報告義務が解消されています。(Barclays Capital Securitiesはその後も報告義務ラインの前後で出たり入ったりしています)
そして現在かなりの空売りを抱えている残る2者がモルスタとメリルになります。
機関がいると客観的な評価通りに株価推移は進まないので、この両者がいつ抜けるかを注目していたのですが、モルスタが想定外の動きをしていたので買い増しを躊躇していました。
空売りと株価の動向
モルスタの不穏な動きは、株価と重ねてみるとわかりやすいです。
こちらのグラフは先ほどの空売り残高推移にスカラの株価を重ねたものです。
決算を受けてS安を付けたのは11月17日です。
このあたりからの空売り残高推移を見ていると、Barclays Capital SecuritiesとMerrill Lynch internationalは残高を減らしているのですが、モルガン・スタンレーMUFGはむしろ増やしていたんですよね。
モルガン・スタンレーMUFGとMerrill Lynch internationalが空売りに参入してきた(報告義務以上の空売りを積んだ)のは9月16日でその日の終値は807円でした。
そこからスカラはグングンと株価を上げ、9月末から10月頭にかけては1000円を超える株価で推移しました。
この間、モルスタもメリルも空売りを積んでいるので、今回S安でつけた770円まで下げれば、当然買い戻してくるだろうと思っていたのです。
ところがモルスタは空売りを買い戻すところか、更に積み上げてきました。
これが、私が積極的に買い増しを行えなかった理由です。
11月17日以降、S安張り付け翌日の追証刈りを底値にスカラの株価は値を戻しつつありますが、その間もモルスタは空売りを積み上げていました。
そのモルスタの動向が変わったのは、11月26日のことです。
前日までの477,099株から大幅に減らして382,599株となりました。
ようやくかという感じですが、これで空売り機関最後の一角も崩れようとしています。
モルスタの完全撤退がいつになるのかはわかりませんが、空売り機関が買戻しを始めていることは、買い目線としては良い兆候だと思っています。
おわりに
空売り機関の最後の一角だったモルスタに、ようやく買戻しの動きがありました。
今後も買戻しを続けるのかはわかりませんが、空売り機関の撤退傾向は良い兆候かなと思っています。
引き続き状況を注視していこうと思います。
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