注目銘柄のピー・ビーシステムズが決算説明動画を公開したのを見終わったので、ダイジェストとしてまとめました。
事前に寄せられた質問にも事細かに答えていて、株主としては安心して任せられ、かつ、今後が期待できる内容でした。
それにしても社長、ユニークなお人柄です。
Q2決算について
Q2決算について、社長コメントから気になるものをピックアップしました。
・過年度の各Qにおける進捗率と比較すると、今期Q2での売上・営業利益ともに上振れして推移
・だけどQ3の結果をみないと通期予想の修正はできない
・コロナの影響が無いことはないが、期待を持って見守ってもらえれば。
受注残について
受注残のパートで、気になるコメントをピックアップしました。
・一度システム構築に関わったお客様が逃げない。逃がさない。顧客が階段状に積みあがっていく業務形態。
・受注残がほんとは1億くらい更に積みあがるはずだった。期ずれしたが、4月入ってすぐ受注した。
株主等からの質問に対する回答
質問への回答から気になるものをピックアップしました。
(質問された方々のレベルの高さに驚きました。株主の質の高さが垣間見られました)
【問】citrixのパートナー企業はPBの他は大手ばかりだけど、競合しないのか?
→顧客層がかぶらない。大手SIerは大企業を相手にするが、PBシステムズが狙うのは中堅企業。むしろ大手SIerから受注をもらっている案件もある。
【問】オラクルクラウドを活用したビジネスについて教えて
→現状はオラクルクラウドを使ったシステムは多くなく、オラクルから仕事を紹介してもらっている状況。PBシステムズにとっては顧客幅が広がるメリット。
【問】システムの保守の売上はどのくらい?
→全体売上の10%ちょっと足りないくらいが保守関係
(良いこと聞きました!)
【問】他社が手掛けたシステムの保守もできる?
→できる。実際やっているが、それを売り出してはいなかった。良いアイディアを頂き、ありがとうございます。
【問】5Gになることの影響は?
→5Gになれば帯域に余裕ができてさらに快適になる
→ノート型シンクライアントが普及することが想定される
→仮想化需要が高まるので、セキュアクラウド事業についてポジティブな影響があると想定
【問】アセンテック社との協業について
・まずはアセンテック社のシステムの拡販から。日進月歩のシステム開発を共同実施
【問】どのように業務拡大するのか。
→エンドユーザーに近いところでビジネスをする。
→良いものは即検証、ユーザーに提供する。
→citrix, オラクルとも直接パスを持つ。
→結果、citrix, オラクルからの評価も高まる
→顧客を見ずにシステムをつくる、という世界をなるべく少なくしたい
【問】今後、東京や大阪に拠点を構えるか?
→拠点を構えるよりも協業の方向
【問】コロナの影響
→主力事業であるクラウド化というのが何をやっているのか伝わりづらかったが、「テレワーク」というバズワードが普及したことにより営業がしやすくなったこと、自社でのテレワーク推進により生産性が向上したことはプラス
→顧客が影響を受けてしまっていることはマイナス
【問】健康のためにやってることは?
→ストレスをためないようにする
【問】社長の幼少期や学生時代は?
→自分では普通だと思っていたが、周りからは「異質」という評価
【問】公式twitterの中の人は?
→秘密
今後について
会社の今後の目標について語っているパートから気になるコメントをピックアップしました。
・とりあえず目指す目標としては10年後に時価総額200億円(上場時から10バガー)
・現在はその目標より上振れして業績推移しており、計画を立ててもすぐ見直しになってしまうため、中期経営計画が立てられない状況
・4DOHが軌道に乗れば、セキュアクラウド事業との2つの柱で一気に成長が加速する可能性もある
・いつか福証から鞍替えする想定はしている。ただし、鞍替え=資金が集まることになるので、投資するための資金調達が必要な場面でなければ意味がない。4Dohを全世界に100台みたいな大きな投資のタイミングがあれば考える
おわりに
社長が話してるのこの動画で初めて見ましたが、安心感のある人柄で、話しぶりも魅力的でした。
変な社長だと投資意欲がそがれるため、これが意外と一番の好材料だったかもしれません。
関わった顧客がどんどん積み重なっていくという業務形態、DXを背景として事業に吹く追い風、しばらくは安定した成長が見込めそうだなという印象を受けました。
期待しながら行く末を見守っていきたいと思います。
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