度々記事にしてきたナフサ価格ですが、2020年5月の価格が大変なことになってきています。
これは関連する化学事業関係会社にとっては相当な追い風になるんじゃないでしょうか。
私の注目株である星光PMCにとっても良い情報となっています。
星光PMCの今期の想定ナフサ価格と価格変動インパクト
上の過去記事にも書いていますが、注目銘柄の一つ星光PMCはナフサを原材料として製紙用薬品等を生成・販売しているBtoBビジネスの化学企業です。
ナフサ価格は、同社の業績予想の前提条件としても出てくる、重要な指標となっています。
そして、同社の今期のナフサ価格の想定は、43,000円/klです。
すでに開示済のQ1決算期のナフサ価格は、同社の想定よりも高い44,800円/klで推移しましたが、結果的にはQ1決算は3事業のいずれにおいても営業黒字を確保しており、同社の出している業績予想がかなり堅めの予想であることが想定されます。
そして、過去の記事にも書いていますが、ナフサ価格の変動によるインパクトとして、仮に2,300円/klナフサ価格の価格が下がったとしたら年間で1.5億円営業利益が増えるという関係にあるということを同社の資料から読み取ることができます。
Q2期の初月となる2020年4月のナフサ価格は、これも過去記事で書いた通りですが、新型コロナによる経済自粛の煽りを受けて需要が減少したことにより、なんと29,189円/klという超低価格になりました。
そして今回、それに続く2020年5月のナフサ価格速報が出来ましたので、ご確認ください。
ナフサ価格2020.5期速報
はい、出ました2020年5月期のナフサ価格の速報が。
下記リンクをご覧ください。
大景化学株式会社 ナフサ価格推移表
すごいことになってますよね・・・。
なんと21,926円/klまで下がっています!
正直、これは意外な結果でした。
一時期とんでもなく急落していた石油価格はもうかなり値を戻してきているため、ナフサも同様に値を戻し始めていると想定していました。
しかし、大きく下落した2020.4の数字から更に大幅に価格低下しているとは・・・。
当然取引相手先企業もこの状況を知っているでしょうから製品の値下げ交渉はされるでしょうが、それを見込んだとしても原材料がここまで低価格で推移することは星光PMCにとって相当大きなメリットになると思います。
仮に7月も同程度の水準でナフサ価格が推移したら、どうなっちゃうんでしょうかね。
ここまで低価格で推移するのは想定外の事態でしょうから、過剰に営業利益が出てしまって、経営陣がどうやって経費を使うかを考えなきゃならなくなるんじゃないでしょうか。
ナフサ価格はいずれ以前の水準に戻すと思われるので、あくまでも一時的な利益でしょうから、税金対策も考えると今年中に経費で使うのが得策だと考えるのが自然だと思うんですよね。
おわりに
ナフサ価格の2020.5期の価格はとんでもなく低水準になった前月をさらに下回って価格を下に塗り替えました。
これは私には想定し得ない事態だったので、少しポートフォリオを見直す必要が出てくるかもしれません。
なんにせよ、今後、同社からどんなリリースが出てくるのか、注目したいと思います。
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