早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。
大納会が終わってから1年の振り返り記事を書こうと思っていましたが、おそらく残りで大きな取引はしないだろうと思われるので、この時点で振り返ってしまおうと思います。
何とか生き残れた2020年
今年の最大の出来事は何といっても新型コロナですよね。
ダイヤモンドプリンセス号に対する対応で、日本が世界から猛バッシングを浴びたのは2月のことでした。
あの時はまだ2020年がこのような1年になることなど夢にも思っていませんでした。
株式市場においても、国内での感染事例発覚とその広がりにあわせるように相場が崩れていき、2月後半に23,000円台だった日経平均がわずか1か月のうちに16,000円代まで下落しました。
その頃の私の呟きがこちら。
日経比-1489.63円とはとんでもないボラティリティ・・・。
これは地獄ですね・・・今更ながらよく持ちこたえられたな。
ここからは期間ごとのトレードを振り返ってみます。
1~3月
今年の前半はとにかく耐えるトレードでしたね。
長いこと付き合っていたロコンドや星光PMCを主に触っていました。
ロコンドはこちらの注目株の記事にもありますが、2018年から追いかけていた銘柄でした。
当時は、事業を拡大する目的で大規模なテレビ広告を展開するため計画的な赤字を計上するという中期計画をぶちあげて叩かれまくっていた時でした。
突如出された10億円の赤字計画は、市場からは否定され、株価はどん底をはっていました。
一方で私の認識では、書かれている内容は至極真っ当だし、何がダメなのかわからず、市場の反応とは逆にむしろ買い向かいました。
今になって考えると、事業拡大して大きな黒字を計上するのは2年後の2020年と予定されていたので、それまで資金拘束されることがほぼ確実な銘柄をそのタイミングで買う必要はなかったんですよね。
結果的に長いお付き合いとなってしまいましたが、この間も長短期の売買を繰り返して、利益を積ませてもらいました。
そして2月には現在の主力投資先であるスカラも触りだしていますね。
スカラはM&Aにより業績を大きくしてきた企業なので、本来事業が何なのか見えづらく、それが今も株価が低迷している一因にあると思っています。
スカラの柱となる事業は、主に傘下のスカラコミュニケーションズ、スカラサービスが展開しているSaaS/ASP事業なんですよね。
2021.6期の第1四半期で約9.5億円の売上があります。
そして収益の7割が月額課金により賄われています(フィスコレポートより)。
ほとんどがストック型ということで売り上げが増えるほど利益が出やすいビジネスモデルだと思いますが、それにも関わらず、2021.6期の第1四半期はこのSaaS/ASP事業で5百万円の営業赤字でした。
その内訳をみると、主力のスカラコミュニケーションズ、スカラサービスの2社ではしっかりと2億円強の黒字が出ていますが、その利益を先行投資に回しているために赤字になったことがわかります。
いかんせん、2025年に売上収益1,000億円、2030年に5,000億円を掲げる同社ですから、それだけの急成長をするには今の時点で先行投資が必要になってきます。
今は先のロコンドの例でいうところの事業拡大前のフェーズという感じです。
スカラは良いタイミングで出会うことができて限りなく底に近い位置で枚数を集められたので、今後会社が成長戦略について方針転換しない限りは、長期で見守っていこうと思っています。
4~6月
4~6月も引き続き、ロコンド、スカラ、そして4月終わり頃からWTI原油連動ETFを触っていました。
また、5月上旬には、こちらも長いお付き合いを考えているピクスタに出会います。
ピービーシステムズなんかもこの時期ですね。
また、5月頃からダブルインバース、そして日経VIとお付き合いしていくのですが、これが今年最大の失敗でした・・・。
6月になると、クシムやMacbeePlanetという最近も扱っている銘柄を触り始めています。
私が最後にロコンドを触ったのは5月中頃になってますね。
かなり長いお付き合いをしてきたのに、その後の株価急成長を拝めないまま離脱してしまいました。
これが今年2番目の失敗ですね。
ロコンドがyoutuberのヒカルさんとのコラボにより莫大な売上をあげ、株価もそれに伴って上昇していました。
私はこのフィーバーは一時的なものだと高をくくっていて、利益が出ているうちにロコンドを売ってその資金をスカラに振り向けておこうと判断したのでしたが、その後ロコンドの株価はうなぎ上り。
ロコンドを持ったままにしていれば最大6倍まで取れていました・・・。
ま、おそらくそこで売らずとも6倍まで至る道のりの途中で売っていたでしょうけどね。
原油ETFは、4月の下旬頃世界中でロックダウンにより経済活動が停滞したことを受けて前代未聞のマイナス価格をつける事態になりました。
この頃は本当にお先真っ暗な状況でしたが、どう考えてもこれより下はないだろうということで、初めてETFというものに手を出してみました。
ポートフォリオも軒並み株価下落しており苦しかったので、その後の爆上げ局面まで持ち続けることは出来ませんでしたが、そこそこ利益を出すことが出来ました。
ピクスタはストックフォト事業がメインの地味な会社です。
毎年売上を伸ばし続けているにも関わらず、低い時価総額で放置されており、これはチャンスとポートフォリオに加えました。
ピクスタは、写真売り切りのビジネスモデルから月額課金収入のストックビジネスにビジネスモデルをシフトしている最中で、まだフロー収入の構成が大きい段階でコロナ禍直撃だったので、業績に影響を及ぼしました。
飲食・旅行業界が打撃を食らってその煽りで広告も出稿が少なくなった状況を鑑みれば、ストックフォト事業のピクスタに悪影響があるのは当然のことですね。
今回のコロナはピクスタにとってはタイミングが悪かったですが、業績的には底を打って回復基調であることと、費用の面でも不採算である海外事業を縮小していたり、リモートワーク本格化に伴い本社の床面積を減らして家賃を削減していたりと手を打っているので、ピクスタ事業のストックビジネスへのシフトと相まって来年度以降は再び成長基調に戻るではないかと思っています。
ピクスタも長い付き合いを考えています。
7~9月
7~9月はそれまで以外で触った銘柄としては、PKSHA Technology、Kids smile holding、日経VI、等を新たに触っていましたね。
こうして並べてみると、いずれも最終的に損切りして終わっている銘柄になります・・・。
緊急事態宣言も明けて、株式市場的には底を脱した感の出てきた時期です。
私の場合は、こういう少し余裕が出てきた時に銘柄選択を誤りがちです。
苦しい時も余裕がある時も、銘柄選択の基準はブレないようにしないといけないですね。
日経VIはリスクヘッジを意図して手を出したのですが、結果的には2020年で一番損した銘柄になってしまいました。
こいつにさえ手を出していなければ今年は今までの投資生活の中で一番の成績で終われたはずなのですが・・・。
後悔先に立たずですね。
下の記事にも書いていますが、日銀がETFを大量に買い支えしているので、そんな中で日経暴落にかけるというのは無謀でしかなかったですね。これは大反省です。
10~12月
そして最後の四半期ですが、新たに触った銘柄は、リバーエレテック、北川精機、メディカルネットあたりですね。
リバエレは5G関連で業績が良さそうでしたし、下値が知れてそうだったのでスイング銘柄として触り始めたら上に飛んでしまって、今では1500円近辺で安定しましたね。
水準是正されてからは触っていませんで、その代わりに触りだしたのが北川精機です。
こちらも5Gで恩恵を受けそうなのですが、まだ業績として明確に表れてきていない(今後も表れるかわかりませんが)ので、今がチャンスかなと思っています。
ここから半年くらいはポートフォリオに入れて様子をみたいなと思っている銘柄です。
そしてメディカルネットですが、雑に説明すると歯科医療業界における囲い込みビジネスですね。
10月に魅力的な中期計画を出してくる直前にinして、そのIRによる上昇で一旦は手放したのですが、その後今期業績を上昇修正してきたことを受けて、ポートフォリオに組み込んでおいた方が良さそうだと考えを改めて長期目線に切り替えていこうと思っている銘柄です。
まだ枚数を集められていないのですが、現状では現物買付余力がないので監視リストに入れて、下落局面があればポートフォリオの組み換えを考えようかと思います。
おわりに
今年は怒涛の一年でしたねー。
一時期は株をやってる場合じゃないって寸前の状況までいきましたが、なんとか無事に年末を迎えられそうで良かったです。
この1年で投資の時間軸が長めに変わりましたので、昨年までに比べてトレード回数が大きく減りました。
選択している銘柄についても昔に比べて良くなってきたように思うので、この感じを2021年も続けていければいいなと思います。
来年は平和な1年になりますように・・・。
コメント