今日は投資にあたっての雑談。
投資だけでなく、ギャンブルにも通じるお話ですかね。
息抜きに気が向いたら読んでみてください。
10%値上がりした後、10%値下がりしたらどうなる?
さて、クイズです。
あなたがある株を10,000円で1単元100株買いました。
買った次の日に10%値上がりしました。
喜んだあなたは、「これは明日まで握っていたらもっと値上がりするぞ」と利益確定せずに放置することにしました。
次の日、板を見てあなたは愕然とします。
昨日あんなに順調に上げていた株価が、みるみる値下がりしていくではありませんか。
「いや、まだ大丈夫。しばらくすれば、またV字回復するはず」
あなたは決済機会を見逃して、そのまま握り続けました。
株価はあなたの期待通りには運ばず、昨日の終値から10%値下がりしてしまいました。
「このままでは利益が無くなってしまう」
そう思ったあなたはたまらず100株の現物を決済しました。
なんとか昨日終値から10%値下がりした位置で決済ができました。
「危なかった。昨日10%値上がりした時点で決済できていれば良かったけど、10%値上がりした後10%値下がりしたんだから、いってこいで帳消しだ。」
安心していたあなたですが、手元に戻ってきた金額を見て驚きます。
「あれ?これはどういうこと?」
さて、手元に残ったお金はいくらだったでしょうか。
増減率の不思議
「手数料の分引かれるから、元の金額はかえってこないでしょ」
と思った人、不正解です。
クイズですので、あまり現実的な世界ではなく、手数料の存在しないトレード環境を想定してください。
まぁ、もったいぶるほどのものでもないですが、これは算数の問題です。
10%の値上がり=x*1.1
10%の値下がり=x*0.9
ですよね。
では、10%値上がりした後に10%値下がりでは?
x*1.1*0.9=0.99x
です。
10%値上がりしてまた同じ比率で10%値下がりしただけなのに、結果的には1%元値から減少してしまっています。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、あまり意識していないと意外な感じがしますよね。
上の例では10%でしたけど、これが20%だともっと悲惨。
x*1.2*0.8=0.96x
元値から4%の値下がりです。
20%の下落を帳消しにしようとすると、
1/0.8=1.25
ということで、25%の値上がりが必要になります。
25%の値上がりっていうと、結構大変ですよね。。。
30%の値下がりだったら。。。
あぁ。なかなかに地獄。
ちなみに、勝ちと負けの順番が逆になっても結果は一緒です。
おわりに
今回は増減率の不思議に関する雑談でした。
この話から得られる教訓としては、
「大負けをしてはいけない」
ということですよね。
大負けは取り返すためには、それ以上の大勝ちが必要になります。
退場しないで長く続けられるコツは、大負けをしない、ということなのかもしれないですね。
以上、大負けを続けていてなかなか浮上できずにいる小投資家の雑談でした。
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