KLabの決算書をみていて、いまいち営業利益の算出方法が理解できなかったのですが、ようやく理解できたので、備忘録として記載しておきます。
まずは下の表をご覧ください。
これは2017.1Qから2019.1QまでのKLabの決算説明資料から引っ張ってきた数字です。
背景色が白のところは決算説明資料そのまま、グレーのところは計算にて算出した値です。
表のとおり、営業利益を算出するには、【売上げ(A)-使用料・支払手数料(B)-原価販管費合計(D)-広告宣伝費(E)】で求められることがわかります。
使用料・支払手数料(B) は 売上げ(A)に連動した数字となっており、売上げの50%を少し割るくらいです。
原価販管費と広告宣伝費は売上げに連動しない仕組みなので、これを固定すると逆算で損益分岐点が算出できます。
この損益分岐点より上振れした分から売上げ連動する手数料等を差し引けば営業利益になるという仕組みです。
近年は、使用料・支払手数料率(C)、原価販管費合計(D)、広告宣伝費(E) が大きくぶれないため、これらを固定してしまえば、損益分岐点の算出が可能になります。
各アプリのセルランから売上げ予測もしているため、上の計算式によって、今後は営業利益の予想も出来ることになりました。
2019.2Q決算から営業利益の予測もしてみたいと思います。
コメント
[…] ※KLabの損益分岐点の計算方法については、こちらの記事をご覧ください。 […]
[…] 営業利益の算出方法ですが、こちらの記事で示したように、まず諸条件を与えて損益分岐点を求め、それを超える売上げから、売上げ連動使用料等分を差し引いて求めます。 […]
[…] これは以前に記事を書いたときにも用いたKLabの2017.1Qから最新の2019.1Qまでの決算情報から作成した表です。 […]