今週の収支報告です・・・が、今週は確定収支は+-0円でした!
日本株、特にマザーズがここまで下掘りする推移をしている中では、ガチャガチャしたトレードはできません。
やるだけ損する相場なので、しばらくは静観することにしました。
今週はトレードについて書くことないので、岸田政権について思うところを書いていこうと思います。
岸田ショック極まる!
最近の岸田ショックは留まるところを知らないですね。
1月のマザーズの下落率は、リーマンショックや東日本大震災の時を超えたらしいですよ・・・。
アメリカでの金融引き締めの影響はもちろんあると思いますが、それに輪をかけて国内事情でしょうね。
まさに岸田ショック。
あそこまで経済のことわかっていない人物が一国のリーダーになっちゃってるって、非常にヤバい。
なおかつ、それを多くの国民がわかっていなくて、支持率が高いっていうのは更にヤバい。
アメリカで金融緩和と供給力不足により物価が上昇、急いで引き締めにかからないと、という状況に陥るのは、以前から想定されていたことで、急角度で上がっていったアメリカ株からそんなに遠くない将来に資金が引き上げられるのは予期できることですよね。
アメリカがそんな状況に陥った時、その浮いた資金の行先として受け皿になり得た存在が日本市場でした。
コロナからの回復で各国経済が急回復を見せる中で、伸び悩んでいた日本、その関係が近いうちに逆転する、というのが、岸田政権が誕生する前に、私が思い描いていたシナリオでした。
しかし、岸田政権が誕生してしまった。
総裁選で金融所得課税見直しに触れていた時から、怪しいなという気配は感じていました。
でも、その「怪しいな」が政権誕生後に確信に変わってしまった。
金融所得課税、四半期決算の見直し、株主資本主義からの転換・・・。いずれも投資家が日本株に見切りをつけるのに十分な材料です。
それをこんなに立て続けに打ち出し続けるなんで、何という絶望的経済センスの無さ。
岸田さんは親でも殺されたかのごとく、投資家のことを目の敵にしています。
国のリーダーがそんな調子なので、日本株の評価が下がるのは当然の成り行きです。
甘利氏の落選が日本経済の悪夢の始まりだった?
先日、以下のNHKの記事を読みました。
これを読んで思ったことは、岸田政権は甘利さんが幹事長となり、党内から岸田さんをうまくコントロールすることで安定政権とすることを見込まれていたのではないかと。
甘利さんは、第二次・第三次安倍政権において内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、麻生内閣において内閣府特命担当大臣(規制改革)を務めていた人で、安倍さん麻生さんといった自民党の権力者とも近い存在です。
上の記事を読むと、岸田政権誕生となった総裁選においても、岸田さん支持に向かって党内の根回しをしていた様子が伺えます。
岸田さんは、上記のインタビューを読む限り、人格者であるけどリーダーとしての素質には「?」がつく方という印象です。
人当たりの良い岸田さんをリーダーに据えて世論からの風当たりを穏やかにするとともに、政策面では甘利さんが補ってコントロールする、というのが、岸田政権誕生前夜に自民党幹部が思い描いていたシナリオだったのではないでしょうか。
しかし、岸田政権誕生直後に行われた衆議院選挙で想定外の事態が。
それが甘利さんの小選挙区における落選です。
現職幹事長の落選ということで、かなりの衝撃をもって迎え入れられましたが、甘利さんには金の面でダークなイメージが国民の間で広まっていて、それが陣営の想定以上だったということでしょうね。
これで岸田さんは政策をコントロールする運転手を失ってしまった。
その結果が今の暴走だと思います。
甘利さんは選挙演説の中で、「私がいなくなれば大変なことになる」と叫んでいたそうですが、もしかしたら現況のようになることを見通していたのかもしれませんね。
はっきり言って、岸田さんは一国のリーダーの器じゃないです。
でも裏で誰かが操るのが前提であれば、その人当たりの良さは、国民と政治の距離を縮める役には立つだろうと、自民党幹部は思い描いていたのではないでしょうか。
その思惑は当たって、国民の支持率は安定的に推移しています。
しかし、岸田さん自身の政策立案力はひどいもので、そのボロが一般国民に広く露呈するのも時間の問題ではないかと思います。
甘利さんが小選挙区で落選、幹事長を退かざるを得なくなったことが、自民党、そして日本にとっての悲劇の始まりだった。
残された空っぽのリーダーは、自民党の看板を背負ったまま、フラフラしながら残念な政策を連発して、コロナを増やして株価を下げて、日本を総貧困化に向かわせることでしょう。
今後想定される最悪のシナリオは?
今後想定される最悪のシナリオについて考えてみました。
私が考える最悪のシナリオは、このまま高い支持率で推移して参院選に突入し、自民党大敗に至らなかった場合です。
参院選で自民党が大敗すれば、総裁の責任が問われますから、岸田下ろしの声が強くなるので問題ないです。
一方で、まずいのは参院選までに岸田さんのボロが世間に浸透されず、自民党が大きく議席数を減らさなかった場合です。
仮に参院選で大敗しなかった場合、「国民からの信認を得た」と大義名分を得た空っぽのリーダーは、自分の政権運営に自信を得て、より盲目的に残念な政策を連発することになります。
人当たりが良いため国民からの支持率は高いままで、党内からも岸田下ろしの声は大きくならない。
結果、国民は何も気づかないまま、じわじわと世界経済から取り残されていく。
そして残念なのは、その渦中においても、自分が日本を破滅に導いているということに岸田さん自身はおそらく気づかないだろうな、ということです。
後から振り返った時に、あの時の岸田政権はひどかった、と評価されることでしょう。
それとは反対に、最近になって菅政権が評価されているようです。
ここで菅政権が成しえた功績についてみてみましょう。
- 安倍さんから政権を引き継いで、何者なのかわかっていない新型コロナという脅威が迫る中で、国民の安全を最優先に考えてファイザーCEO(民間人)を迎賓館でもてなす等のウルトラCを繰り出しワクチンを確保するとともに、規制緩和により歯医者なども総動員してワクチンを打ち、ものすごいスピードでワクチン接種率を急上昇させた。
- 緊急事態宣言の最中でありながら、開催国の責任のもと東京オリパラを開催し、無観客という厳しい条件を受け入れつつも大会を成功に収めた。
- 通常ではありえないスピードで内閣直轄にデジタル庁を発足させ、日本が遅れているデジタル化への足掛かりをつくった。
- 寡占状態の携帯電話業界にメスを入れ、携帯料金を大幅に引き下げさせた。
- HPVワクチンの積極的勧奨再開への検討を行い、再開への足掛かりをつくった。
- 原発処理水の海洋放出を決定した
たった1年程度の短い間、しかもコロナ禍真っただ中という世界的危機の渦中に、大きなものだけでもこれだけの実績を残しています。
それなのに、「原稿ばかり読んでいる」なんてくだらない批判でネガティブキャンペーン展開され、支持率低下、志半ばにしてリーダーの座を追われてしまう日本、ほんとに残念です。
(そういえば麻生さんの時も「漢字が読めない」みたいなくだらない理由でネガティブキャンペーンされましたね・・・)
そして新たなリーダーに担ぎ上げられた人は、政策立案力がなく人当たりが良いだけの空っぽの人材。
本当に残念な国ですよ、日本って。
若い人、ちゃんと選挙行きましょうね。
おわりに
トレードがなかったので、岸田政権誕生までに自民党が思い描いていたシナリオと今後考え得る最悪のシナリオについて考察してみました。
意外とあたらずとも遠からずじゃないかな、と思いますが、実際のところはどうなんでしょうか。
なんにせよ、岸田さんが日本のリーダーに居座り続ける限りは、日本株を中心に投資している投資家に勝ち目はほぼないので、早く引きずりおろされないかなあ、と願う今日この頃です。
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