特定口座(源泉徴収ありorなし)か一般口座か

雑談

書くことが特にない(あるけど分析が大変)ので、本日は株の口座についての雑談です。

株の口座を開設したことがある人はわかると思いますが、口座は大きく「一般口座」と「特定口座」に分かれていて、特定口座はさらに「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」に分かれています。

そのどれを選ぶのが良いのか、という話です。

特定口座(源泉徴収あり・なし)のメリット・デメリット

まずは多くの人が使っていると思われる「特定口座(源泉徴収あり)」についてです。

私が開設している口座も、「特定口座(源泉徴収あり)」です。

理由は確定申告が要らないから。

「特定口座(源泉徴収あり)」で株式を運用すると、株の売買で利益が出た時に、証券会社が自動的に利益から必要な税分を控除してくれて、証券会社が口座開設者に代わって納税をしてくれるという仕組みです。

年間を通じて損益通算をしてくれるので、年間の利益分に対して源泉徴収がされます。

逆に1年間の取引のなかで、その日だけ切り取ると損失となる場合には、それまでに取られすぎている源泉徴収の還付が行われます。

例えば年間の損益通算では利益が出ている状態で、ある日の売買でロスカットをして損失を出した場合、年間利益からその日のロス分が差っ引かれた額が年間の利益相当分になるので、それを対象に源泉徴収額が計算されて、その時点までに多く取られすぎていた源泉徴収は還付されます。

そんなことを日々証券会社がやってくれるので、年間の取引が終わる頃には、損益通算されたものに対して必要な源泉徴収が取られていて、既に納税が完了しているという仕組みです。

確定申告が必要になるくらい利益が出ているけど、確定申告の手続きがめんどくさいという方は、「特定口座(源泉徴収あり)」が向いていると思われます。

一方でデメリットもあります。

一つは年間で損失を出してしまった場合は、確定申告が必要となる(した方が良い)こと。

年間通じて損失を出すと、それを確定申告することで最大3年間の繰り越しが出来ます。

例えばA年に多額の損失を出してしまって、A+1年に大幅な利益が出た場合を想定します。

A年の損失について確定申告をしておけば、A+1年の利益とA年の損失が相殺されて、その残った利益に対して税率をかけたものがA+1年の必要納税額になります。

一方で、A年の損失の確定申告をしていないと、A+1年に出した利益丸々に対して税率がかかってしまうため、納税額が多くなってしまいます。

なので、年間を通じて損を出してしまった場合には、翌年以降のことを考えて確定申告しておくのが良いでしょう。

それから、もう一つ大きなデメリットだと思っているのが、「利益確定した時点で源泉徴収分だけ元手が減ってしまうこと」です。

私はこれを理由として「特定口座(源泉徴収なし)」に変更したいと思っているのですが、年の途中からは変えられないということで、来年以降に持ち越しとなっています。

このデメリットを次のような事例で具体的に説明します。

〇〇会社の株を1000円で買ったとします。

そこから値上がりして1500円になったので利益確定しました。

そうすると、(1500-1000)*0.20315(税率)=102円が源泉徴収として持っていかれてしまうので、手元に残るのは1398円になります。

一方で、「特定口座(源泉徴収なし)」の場合、1500円で決済した場合、手元には1500円丸々残ります。

これはトレードにおいては非常に重要です。

例えば上の事例で、1500円で決済する際に、別の▲▲会社の株が1450円となっていて、そちらに乗り換えたいと思っても、「特定口座(源泉徴収あり)」の場合は利益確定時点で源泉徴収分が引かれてしまうので、乗り換えることが出来ません。

別のケースを考えてみると、上記の例で1500円になった〇〇会社の株がもうすぐ決算を迎えます。

〇〇会社はいつも決算を保守的に出す癖があり、決算後は失望売りにあうことが想定されます。

そこで決算前に一旦売っておいて、決算後に同枚数を再度購入することを考えます。

決算が出る前に利益確定を済ませて、翌日同枚数を購入しようとしましたが、思ったほど株価が下がらず、翌日の株価は1450円でした。

この時、「特定口座(源泉徴収なし)」であれば1500円が手元にあるので入り直すことができますが、「特定口座(源泉徴収あり)」の場合は手元に1398円しかないので、入りなおすことが出来ません。

このように、利益確定時に源泉徴収による元金欠損が生じてしまうことから、現物株の移動がしづらくなるということがあります。

これは個人的にはトレードをする上で大きなデメリットだと感じています。

一般口座のメリット・デメリット

一般口座は証券会社が損益通算をしてくれません。

なので仮に一般口座で運用していて納税が必要なくらいの利益が出てしまった場合には、自分で1年間の損益通算をして、確定申告が必要になります。

これは毎回のトレードの損益を計算して通算しないといけないですから、非常に労力がかかります。

ただし、利益が納税対象額ほど出ない場合には確定申告をしなくても良い口座なので、少額で運用する方には適しているのかもしれません。

とはいえ、株の運用をする方で、はじめから納税しなくても良いくらいの運用を目指す方はいないと思いますので、万が一でも納税が必要な利益を出す可能性がある方は「特定口座」を選ぶのが堅実かと思います。

なので、正直言って一般口座にするメリットを私は感じません。

まとめ

上で述べた各口座のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリットデメリット
特定口座(源泉徴収あり)・利益が出ても確定申告が不要
 (証券会社が納税を代替)
・損益通算は証券会社が実施
・利確の都度元手が減ってしまう
・年間取引で損失を出した場合は
 結局確定申告が必要になる
特定口座(源泉徴収なし)・利確をしても元手が減らない
・損益通算は証券会社が実施
・確定申告が必須
一般口座・株を本格的にやる人にはほぼ
 メリットなし
・利益が少ない場合には確定申
 告が不要
・損益通算は自分でやらないと
 いけないので納税が必要とな
 る利益が出てしまった場合に
 は確定申告作業が大変

これから口座を開設する人々の参考になれば幸いです。


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