【星光PMC 4963】ナフサ価格、速報出たってよ

個別銘柄の材料等

以前に記事に書いた星光PMCの事業とナフサ価格の関係性について。

その続報となる4月のナフサ価格が出たみたいなので、記事にしておきます。

前回書いた星光PMCの事業内容とナフサ価格に関する記事はこちら

星光PMCの事業とナフサ価格の関係について振り返り

上の記事でも書いでいるのですが、2つも記事読むのめんどくさいと思いますので、簡単に振り返りを。

まず、星光PMCの柱事業は次の3つです。

①製紙用薬品事業、②樹脂事業、③化成品事業

そして、そのいずれの事業においても、ナフサを原料とするものがあるため、ナフサ価格は同社の業績に関係する重要な指標となっています。

現に同社の業績予想の前提条件にも、想定するナフサ価格が記載されています。

https://www.seikopmc.co.jp/files/20200221_fr.pdf

星光PMC株式会社 2019年度決算及び2020年度業績見通し 説明資料

同社の今期のナフサ価格の想定は、43,000円/klです。

すでに開示されたQ1決算期のナフサ価格は、同社の想定よりも高い44,800円/klで推移しましたが、結果的にはQ1決算は3事業のいずれにおいても営業黒字を確保していました。

そして、同じ記事内でも書いていますが、ナフサ価格の変動によるインパクトとして、-2,300円/klで1.5億円(年間)という数字が同社の資料から出されています。

基準とする価格が変われば価格変動による業績インパクトも異なると思いますし、大幅にナフサ価格が引き下がることがあれば、取引先からそれを見込んだ価格交渉をされることも想定されますので、単純比例するものではないことは頭に入れておく必要がありますが、このナフサ価格に対する業績の弾力性が一つの目安になります。

それを踏まえて、2020.4のナフサ価格速報をどうぞ。

ナフサ価格2020.4期速報

ナフサ価格の四月期の価格の速報が出ました。

もったいぶっても仕方ないので、さっそくリンクをどうぞ。

http://www.daikeikagaku.co.jp/naphtha/

大景化学株式会社 ナフサ価格推移表

・・・確認しましたか?

なんと、29,189円/klです。

2020.3の価格が40,799円/klでしたから、それと比べると-11,610円/klの減です。

2020.Q1期(2020.1~3)の価格44,800円/klから比べれば、実に-15,611円/klにもなります。

これは相当な追い風が吹いていると言えるのではないでしょうか。

星光PMCのQ2決算が楽しみになるニュースです。

おわりに

今回はナフサ価格が大幅に落ち込んでいる件の続報でした。

Q2期(2020.4~6)のナフサ価格は前期に比べて大幅な値下がりが想定されていましたが、その一端が現実のものとして現れてきたことになります。

ただし、気を付けなければいけないのは、足元ではナフサ価格は値を戻しつつあるということです。

いろいろな情報を見る限り、Q2期間はナフサ価格が低水準のようですが、Q3期間は値を戻しそうとのことです。

原油は一時期よりだいぶ戻しましたが、ナフサは原油よりも値動きに時間がかかるようなので、もうしばらく時間がかかるようです。

もしかしたらこの低水準期間は3か月あるかないかかもしれませんが、値下がり幅が大きいので、低水準期間における営業利益がどれくらいになるのか楽しみです。

星光PMCは過去の例を見ていると上方修正がある場合は7月末に出すことが多いので、そのあたりの時期もにらみつつの展開になるでしょうか。

この件は、また継続して記事化していきたいと思います。


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コメント

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