9月の収支報告です。
9月も日本の株式市場は非常に硬い動きを見せましたね。
菅さんはデジタル庁創設という目玉政策を打ち出し、船出は上々という感じでしょうか。
欧州などではコロナの第二波が来ていたりして大変なことになっている中で、日本最強の様相を呈しています。
そんな中で、私の確定ベースの実績はタイトルの通りとなりました。
額としてかなり小さいのは、ほとんどトレードをしなかったからです。
現物株については単価引き下げのためのトレード以外は触っていないですね。放置です。
結果、含み益としてはだいぶ増えましたが、確定益は寂しいものとなってしまいました。
※ちなみに現在の保有株と含み損益の状況はサイドバーにリンクがありますので興味がある方はご覧ください
そんな9月のトレードを振り返ります。
上旬
上旬で触ったのは、日経平均VI先物ETN 2035、ピクスタ、スカラ、星光PMCくらい。
日経平均VIはリスクカバーで持ち始めたのですが、一向にリスクが訪れる気配がないので扱いに困っています。
ここのところポートフォリオ組み入れ銘柄がどれも好調なので買い目線のみでいっても良いのですが、過去の経験を踏まえて、調子良い時にこそリスクカバーをしておくべきだと思っているので、日経平均VIについては、単価を下げつつ徐々に枚数を増やしていこうと思っています。
ピクスタ、スカラは信用短期で転がしています。
ピクスタは板が薄いですが、この辺りで買うのは全く怖くない水準なので、信用回転でちょこちょこ稼がせてもらっています。
星光PMCは信用買の高値掴みがそこそこの枚数あったので、上がってくるたびに処分(利確)していました。
コロナで一時的に業績が悪化したものの、黒字経営だし割安水準なのでほっときゃそのうち値を戻すだろうと思っているので、損切するつもりはありません。
星光PMCは本日時点で残り1,200株あって買値に近づいてきたのでじきに利確できそうなのですが、次の決算が良さそうなのでどうするか悩みどころです。
次の決算が良いと思う理由は次の3点、「既に下方修正済み」「原料(ナフサ)価格安」「円高ドル安推移」です。
星光PMCは第二四半期決算と同時に通期の下方修正を既に実施しているため目標値は下げられています。
そこに重ねて、通期予想値をはじいた時の前提となっている原料価格や為替レートの想定よりも数値が安全側で推移しているため、次の決算は意外と良い数字が出るのではないかと思っております。
紙製品のための薬剤が主力製品であることから、世間の景気に左右されやすいのが難点ではありますが、既にそれを見越して下方修正済みであり、割と保守的に予想を出す会社なので、その予想の更に下をいくようなことはないと思っているのですが。
また、”脱プラ”に関する開発もしており、NEDO助成事業に採択されて研究を進めている”セルロースナノファイバー”に加えて、”脱プラ”という新たなテーマの候補にもなり得る銘柄だと思っています。
いかんせん人気がないので、買値を超えたら一旦利確しといて、決算直前に再度inするかどうかかなというのが現在の心境です。
中旬
中旬は日経平均VI先物ETN 2035しか触ってないですね。
日経が好調なのでVIは下がり続けてしまっているのですが、下がっては信用買い、上がっては現物売り⇒現引きの繰り返しで取得単価を下げ続けています。
良い水準まで下がってきたので、次に大きく下げた時にある程度の枚数を仕込んでおこうかと思っています。
長く持つ銘柄ではないのは重々承知なのですが、全面暴落局面のカバーとしては優秀だと思っているので、お守り代わりにポートフォリオに少し入れておいています。
下旬
下旬も引き続きVIと、久しぶりにMacbeePlanet、そしてクシム、Kids Smile Holdingsを触りました。
Macbeeは前回決算まで好調に上げ続けていたのですが、それまでの思惑が大きすぎて決算を受けて実績売りが発生したという状況です。
ただ、個人的にはそんなに悲観するような内容ではないと思っていて、現在は顧客が一部業種に偏っているので、それが広がるだけでもかなりの業績拡大余地がある企業だと思っています。
リスク要因としては利益率が結構低いので今後売上が上がった時に利益もついてくるのかというところでしょうか。
しかしながら、今の水準からだったら下値は知れていると思うので、短期トレード要因としてしばらく触ろうかと思っています。
そして満を持してクシムに再in。
これは博打要素強めです。
イマイチ決算と同時にライツオファリングを公表して張り付きS安からの2段下げ。
(クシムのライツに関しては、下の記事にまとめてあります)
その後も株価の推移を確認していましたが、900円を下回ったところで落ち着いた様子。
それを確認した上で満を持して再度inしました。
今回のinに関しては短期勝負と割り切っていて、ライツを実施するか否かの議決がある株主総会が開かれる21日までの間に思惑による上昇があることを期待してのものです。
先日の決算に関しては、一部怪しいところがあるものの、個人的にはまずまずという印象でした。
内訳的には、Eラーニング事業は上出来、アカデミー事業は不安、インキュベーション事業はこんなもんか、という感じ。
空振りに終われば悲惨なことになるので資金管理はしっかりしないといけないですが、この位置からだったら勝負しても大丈夫だろうとの判断によるものです。
クシムはライツ絡みで10月はちょこちょこ出たり入ったりしようと思っています。
Kids Smile Holdingsはある信頼できる投資家さんがオススメしていて、短期値上がりを期待してイナゴで入ったのですが、そこが高値になってしまってしばらく浮上できなかった銘柄です。
最近になってようやく株価が回復してきたので、やや損切になってしまいましたが、いったん全数処分しました。
Kids Smile Holdingsは、都内を中心に数十の保育園を経営していて、爆発的に園数を増やしています。
開園ラッシュの反動でどうしても投資が先行するので営業赤字なのですが、補助金が入るので経常黒字という特殊な企業業績です。
こういった事業を展開する企業に対しては、補助金見込みの経常利益ベースで評価して良いと思っていて、その観点では売上絶好調の超割安株だと思っています。
しかしながら、前号四季報でまもなく営業黒字という見込みだったものが最新の四季報で営業赤字見込みに変わってしまったことなどもあり、市場評価を下げてしまいました。
それから、難点を挙げるならば、この会社はIR意識が弱いですね。決算資料もはっきりいって株主を意識しておらずPR不足感が否めないです。
また、補助金の種類として、開園時にもらえる補助金と通常運営時にももらえる補助金(月頭の園児数に応じてもらえる)があるようなのですが、開園がない状態だとどのくらいの経常利益になるかがまだ数字として出てきていないので、それがリスク要因かなと思います。
ただし、そのリスク要因もそれほど大きなものではないと思うので、長期で持つなら良い銘柄だとは思います。
私は今のポートフォリオに組み込む余裕がないので残念ながら対象外とせざるを得ませんでした。
おわりに
9月はトレード回数としては近年稀にみる少なさだったのですが、含み益が大きく膨らんだこともあり精神的には楽でした。
この9月くらいのトレード回数で運用できるのが、今の理想形かなという気さえしています。
この良い感触を次に繋げつつ、2020年の残り期間を過ごしていきたいと思っています。
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