※想定売上げ(仮)の算出方法や使い方については、こちら
第2四半期の推定売上げ
6月が終了して、KLabの第2四半期が終わりました。先に書いた記事で示したように、KLabの2Q期間の推定売上げは87.4億円となり、1Qの推定売上げ59.4億円(実際の決算の値は64.7億円)に比べて大幅な増加となりました。来月上旬に2Q決算が予定されていますが、1Qに比べるとだいぶ良い数字が出てくるものと個人的に期待しています。今回は、この推定売上げを基に、2Qの営業利益について予想をしてみたいと思います。
営業利益予想にあたって
営業利益の算出方法ですが、こちらの記事で示したように、まず諸条件を与えて損益分岐点を求め、それを超える売上げから、売上げ連動使用料等分を差し引いて求めます。
2Qの営業利益算出にあたっては、本家にならってレンジで示したいと思います。レンジの上限、中間、下限の前提条件は以下の通りです。
【上限】
- 広告宣伝費:新規アプリリリースによる宣伝費増を未考慮→5.0億円
- 原価販管費合計: 1Qと同程度→25.0億円
- 使用料・手数料率:まがつ(自社IP)売上げによる低減→46.9%
上限については、条件を甘く設定しています。まず固定費である広告宣伝費について、新規アプリリリースによる増を見込まず、1Qと同程度としています。実際にはまがつリリースによるvtuverコラボなどを展開したことにより1Qよりも増えると思いますので、やや甘い設定です。
また使用料・手数料率について、まがつ売上げ分は30%、その他は現行と同程度の49%として按分した46.9%という数字を使用しています。これについてはあながち間違っていないんじゃないかと思っていますが、取らぬ狸の皮算用的なところがあるので、甘い設定とみなせるかと思います。
【中間】
- 広告宣伝費:新規アプリリリースによる宣伝費増を考慮→7.5億円
- 原価販管費合計: 1Qと同程度→25.0億円
- 使用料・手数料率:1Qと同程度→49.0%
中間の予測条件は、こちらの記事で示した内容になっています。広告宣伝費のみ過去の例にならって考慮し、その他は1Qの設定を当てはめたものです。
【下限】
- 広告宣伝費:新規アプリリリースによる宣伝費増を考慮→7.5億円
- 原価販管費合計: 新規アプリリリースにより1Qから5億円増→30.0億円
- 使用料・手数料率:1Qと同程度→49.0%
こちらはかなり厳しめの条件です。原価販管費合計について、新規アプリリリースにより5億円の増を見込んだものです。原価販管費合計は固定費用なので、これが増えると損益分岐点が大きく引き上げられ利益が出にくい構造になります。会社として急激な固定費増はしないと思いますが、一方で可能性として無くは無いのかなとも思います。
上記それぞれの条件のもと、営業利益を算出すると、下記の通りとなります。
- 【上限】損益分岐点:56.50億円、営業利益:16.41億円
- 【中間】損益分岐点:63.73億円、営業利益:12.07億円
- 【下限】損益分岐点:73.53億円、営業利益:7.07億円
KLabの2019年度2Qの営業利益予想は、上記の通り、7.07億円~12.07億円~16.41億円となりました。会社からの決算発表は来月上旬となるかと思いますが、どのような値になるのか今から楽しみです。
※個人の勝手な予想であり、予想が外れたとしても一切の責任はおいませんのであしからず。
コメント
[…] 2019.2Qの営業利益予測はこちらの記事で書きました。 […]