【2021.10第1週収支】-129,795円

週例収支

今週の収支報告です。

さて、先週の記事にて岸田内閣の顔ぶれ決定に関する失望売りの可能性について言及しましたが、問題はそこでは無かったですね。

岸田さんは「富めるものと富まざるものとの深刻な分断」の解消を目指して「新しい資本主義」なるものを掲げました。

成長の果実を分配することで中間層の拡大を目指したものだそうです。

そしてその分配の手法として金融所得課税という具体的な施策に言及しています。

まず、金融所得課税という施策ですが、経済学的な観点ではたして有効なのかなと個人的には疑問に思っています。

経済的な非効率を避けるための課税対象としては、価格弾力性が小さいもの(価格が上がったり下がったりした場合にも消費量に影響が少ないもの)というのがセオリーだと思います。

価格弾力性が高いものに課税すると、課税を避けるために消費が減ってしまい、期待する税収増効果が得られないおそれがあります。

金融所得というのはまさにその類のものだと思います。

おそらく金融所得課税が実際に始まるとなったら、その施策が有効となるより前に、富裕層たちはより効率の良い(課税率の低い)資産への乗り換えをするでしょう。

そうなると増税対象となる金融資産(平たく言えば日本株)の消費は減少(日本株が低迷)します。

すると、国内株式を基本ポートフォリオにしているGPIFにも影響し、我々の年金運用に間接的に大きなダメージを与えるおそれがあります。

風が吹けば桶屋が儲かる的な構図ですが、金融所得課税はこのように日本社会全体にとって有効な施策とは言い難いのではないか、というのが私の考えです。

さて、岸田さんが掲げる「新しい資本主義」ですが、私がフォローしている株クラスタ界隈からの評判がとにかく悪いです(私含めて)。

岸田さんの訴えの悪い点は、具体的な成長戦略の打ち出しがないままに分配が強調されてしまっているため、国内でのパイの奪い合いを目指しているようにしか聞こえないのです。

富の再配分が国家の重要な機能の一つであることは疑いようがないことなのですが、それを強調しすぎると岸田さんいわく「富めるもの」のモチベーションを削ぎ、優秀な人材の日本離れを促進して日本の国力を削ってしまうおそれすらあります。

聞こえは悪いですが、私は資本主義を語る以上は「稼いでなんぼ」だと思います。

企業が稼げれば、雇用が生まれ、次の成長のための投資が生まれ、消費が生まれます。

資本主義における経済面での国家の一番の責務は、「国内企業が稼げる環境をつくってやる」ことだと思っています。

その点において、分配を強調する岸田さんの主張を新社会主義と揶揄した三木谷さんの指摘にも頷けます。

岸田さん的には「10兆円規模の大学ファンド」が成長のエンジンだと考えているのかもしれませんが、はっきり言って、なんぞそれ、です。

大学に金を費やして、果たして本当に国内企業が潤う状況になるのか、その道筋が全く見えません。

正直言って、久しぶりに政治に失望しています。

今まで投票で迷ったことはなかったのですが、今度の衆院選に限っては、本当にどうしたものかと悩んでいる今日この頃です。

岸田政権への愚痴で前段が充実してしまいましたが、本題の今週のトレードを振り返ります。

今週のトレード銘柄

今週のトレード銘柄は、ファブリカコミュニケーションズソーシャルワイヤーリネットジャパンです。

ファブリカコミュニケーションズ

ファブリカは今週直近3か月分のKPI速報が出ましたね。

メディアSNS導入者数symphony導入者数をKPIとして四半期ごとに公表していますが、それぞれ順調に増加している様子が明らかになりました。

それぞれストック収益のもととなる数字ですので、これらが順調に増加していることが確認出来て、まずは良かったです。

問題は、それらを受けても市場からは相変わらず見向きされない状況が続いていることです。

直近の株価は公募価格割れで低迷してしまっています。

こんなところで留まるような企業じゃないと思っているんですけどね。。。

ソーシャルワイヤー

ソーシャルワイヤーは信用分の全損切を終えました。

終えさせられたと言いますか。。。

現物で少量残しているので、それは今後のV字回復に期待して残しておきます。

ソーシャルワイヤーも株主になってわかったことですが、決算以外の動きは少ないですね。

ライトアップみたいな企業PRが充実した会社と比べてしまうと、物足りなさを感じてしまいますね。

リネットジャパン

リネットジャパンは私の現物単価よりも低い価格帯で推移しているので、将来現引き用を仕入れています。

こちらも株価は軟化しっぱなしで、なかなか上昇を見せてくれませんが、国内リサイクル事業に関する全国の自治体との連携は拡大する一方ですし、国内事業は順調ではないかと感じています。

ここは次の決算まで待つしかないですね。

株価が抑えられている現状を逆にありがたい感謝しつつ、淡々と仕込みを続けようと思います。

ただの、負け惜しみですが(´;ω;)

おわりに

今週はなんといっても岸田ショックですねw

はっきり言ってこのままだと印象悪すぎて衆院選での安定政権樹立はかなり難しい状況に陥るのではないでしょうか。

岸田さんに反省を促すために自民以外に投票したいけど、それで万が一現野党の連立政権なんてことになったら目も当てられないことに。。。

どうしたものでしょうか。

自民党は危機感をもって岸田さんに路線変更を促した方が良いと思いますよ。

でないと、コロナショックからのV字復活を遂げる周辺諸国から日本だけ置いて行かれて、取り戻すことのできない溝を開けられるおそれがあります。

政治の強さと怖さを実感した今週一週間でした。


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