いやー金曜はひどい相場でした。
持ち株が軒並み大幅ダウンで日本全体が沈没したかのよう。
そんな中で、注目株の一つであります星光PMCに引け後IRが出ないか注視していたのですが、残念ながら読みが外れてしまいました。。。
期待していたIR
星光PMCさんに期待していたIR、それはずばり上方修正でした。
その理由は、このブログでも何回か取り扱っているナフサ価格の推移です。
2020年4月分、2020年5月分のナフサ価格については、以下のブログで書いてきましたが、それに続く2020年6月分のナフサ価格が公表されました。
それがこちらのリンクです。
(いつもお世話になっている大景化学さんのサイトです)
・・・どうでしょう?
大幅に下げた4月、そこからまた一段下げた5月。
そして6月はなんとさらにもう一段さげているじゃありませんか!
前の2つの記事にも書いていますが、今期の星光PMCの想定ナフサ価格は43,000円/klです。
それに対して、2020年4~6月のナフサ価格は、Q平均で25,000円/klというとんでもない低価格になっています。
これは営業利益にさぞかし大きな影響があるだろうと涎を垂らして今日という日を待っていました。
多くの銘柄が暴落した7/31にストップ高をつけた中国塗料もナフサやエポキシ樹脂といった原材料費の価格低減により大幅増益を出しましたよね。
しかし残念ながら期待していたIRは出ませんでした。。。
何で7月31日なのか?
企業が上方修正をする際のパターンってある程度決まっていますよね。
多いパターンは決算日の1か月前とか、1週間前とか、前日、当日などです。
星光PMCは過去の傾向からして、割と保守的な予想を年度の頭に出して、それを適宜上方修正していくパターンが多いです。
昨年も2Q決算前に上方修正をしているのですが、その日付がまさに今日でした。
昨年のQ2は8月7日でしたのでその1週間前ですね。
ちなみに、今年の決算も8月7日です。
なので、昨年と同様に1週間前の7月31日に上方修正を出してくるのではないかと、虎視眈々と仕込みをしていたわけです。
しかし、冒頭にも述べたようにその目論見は残念ながら外れてしまいました。
これからどう動くか
金曜に上方修正が出なかったことで、来週どう動こうか悩んでいます。
パターン1:来週末の決算を跨ぐ
星光PMCは、2016年,2017年にも2Q開示に合わせて業績予想を上方修正していますが、その時には2Q決算発表と同日に通期予想の上方修正をしているんですよね。
なので、当日の修正の可能性はまだ残っていますし、修正しないにしても原価の大幅安は営業利益に効いてくると思うので、そこの部分は期待しています。
一方で、日本の緊急事態宣言期間1か月の影響がどの程度なのかは気になるところです。
星光の主力市場は国内及び中国で、1Qの期間では日本よりも中国が苦しい状況でした。そんな中で出された前回の1Q決算では、昨年同期間比で、製紙用薬品事業は売上9.2%減少・営利31.8%減少、樹脂事業は売上3.0%減少・営利は売上原価の低減を図ったことなどにより31.9%増加、化成品事業は、売上33.3%増加・営利48.9%増加でした。
というわけで、製紙用薬品事業が大きなダメージでしたが、他はそれほどでも無かったんですよね。
そして化成品事業の伸びが著しく、立派な柱の一つに育っていることも目立ちました。
今回発表される2Q(4~6月)の期間においては、中国では4月8日に武漢の封鎖が解除されてますが、日本では緊急事態宣言が4月頭~5月GW明けまで続きました。
なので、1Qに比べて中国は良化、日本は悪化という状況だと思われます。
それがどのように影響するのかは正直なところ読めません。
しかしながら、売上原価大幅減の好影響は確実にあると思われますので、営利の面では超えるべきハードルはかなり低くなっていると思われます。
それに、現在の株価はPBR1.0を切っていますし、四季報に記載されたセルロースナノファイバーでの自動車部品採用思惑もありますし、下値誘導はなかなか難しいのではないかと思います。
パターン2:別の銘柄に乗り換える
もう一つは来週のどこかで捌いて別の銘柄に乗り換える案です。
来週末に決算が予定されている銘柄で、跨ぎたいやつが一つあるんですよねー。
もともとは、7/31に星光PMCの上方修正が出る⇒週明けに利益確定する⇒狙っている別の銘柄に乗り換え、という流れを思い浮かべていたのですがね。
もう一つの銘柄はコロナでも好決算が期待できそうで跨ぎやすいし跳ねそうな気がするのですが、星光も捨てがたく、どうしようかと悩んでいます。
どっちにするか決めがたいので、半々くらいで来週末を迎えるかもしれません。
おわりに
今回は、星光PMCについての考察でした。
会社が想定するナフサ価格よりも、大幅な市場価格となっていることで、営業利益面で改善効果が期待されます。
しかしながら、コロナによるマイナス効果もあるので、結果がどうなるかは読みづらい状況です。
来週どのような動きをとれば良いか、非常に悩ましい局面になっています。
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