いやー、とんでもないことが起こりました。
先週の記事にて、「機関の空売りに対抗できるくらいの決算を期待したい」と書いたところですが、余裕で対抗できるすごい決算が出ました。
そしてそれだけでなくSBIグループとの資本業務提携というとんでもない材料も。
そして、空売りもたんまり・・・。
情報出す順番も完璧です。
順を追って確認していきます。
決算前の業績予報の上方修正
連休明けの5/9月曜日にまずは嬉しいニュースが。
業績予想の上方修正が公表されました。
売上・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益・1株当たり当期純利益、すべての項目において大幅な上方修正となりました。
売上は約287億円、営業利益は約82億円となりました。
すごいのは1/5にも上方修正を行っているので、今回が今期2度目の上方修正ということ。
1回目に上方修正した際の数字が、売上:約274億円(修正前:214億円)、営業利益:63億円(修正前:26億円)ですから、わずか4か月でこれを大幅に上方修正するということは、足元の絶好調ぶりがうかがえます。
前期実績が、売上約132億円、営業利益が約-29億円ですから、わずか1年でとんでもない飛躍ですね。
SBIグループとの資本業務提携
つづいて決算日前日の5/12には、SBIグループとの資本業務提携という特大ビッグサプライズが!
SBI証券がリミックスポイントの大株主になっているのは周知の事実だったのですが、これをさらに発展させた資本業務提携という特大材料が入ってきました。
超絶業績だけでもすごいのですが、SBIグループという超巨大企業との提携は、モンスター級のサプライズでした。
その内容を見ていきましょう。
資本提携について
まずは資本提携に関するものです。
SBIHによるリミックスポイント株の市場内取得
資本提携の中身の一つとして、SBIホールディングスがリミックスポイントの株式の5.0%相当の普通株式を市場内取引で取得することが発表されました。
これは株価を意識した施策ですね。
リミックスポイントは機関にたんまり空売りを積まれて、業績好調にも関わらず株価は思うような上昇を見せられずにいましたが、天下のSBIHが5%もの株を市場で購入するとなれば、機関も安易に空売りを積むことができません。
社長も株価に対しては思うところあったのでしょうね。
株主的にも非常にありがたいです。
ビットポイントジャパンの株式の51%をSBIHに譲渡
ビットポイントの連結子会社で暗号資産取引所ビットポイントを運営するビットポイントジャパンの株式の51%をSBIHに譲渡することが発表されました。
過半数というところが若干気になりましたが、力関係的にも仕方ない部分があるのでしょう。
ビットポイントはこの譲渡によりビットポイントジャパンの評価額250億円の約半分の約127億円をゲットするとともに、アーンアウト条項により今後の業績次第で追加の譲渡金額を受け取ることができます。
業務提携について
業務提携についても複数の側面からシナジー効果が言及されています。
暗号資産関連分野での提携
ビットポイントの口座開設数は約20万口座、それに対してSBIグループの顧客基盤は4,000万人、グループ証券801万口座だそうです。
クロスマーケティングにより、ビットポイントの口座数(アクティブユーザー数)の大幅アップが期待できます。
また、SBIグループ傘下かつ暗号資産業界では世界トップクラスのマーケットメイカーB2C2から流動性供給を受けることで狭いスプレッドによるサービスを提供することができるようになり、その結果として、従来は販売所が稼ぎの大部分だったところ、取引所からの収益も期待できるようになります。
更にはSBIグループの投資の選球眼を活かして、今後に期待が持てる暗号資産をビットポイントに日本初銘柄として上場させることで大きな収益も期待できる、とのことです。
なお、ビットポイントについては、今後国内外の市場に上場させることも視野に入れているとのことでした。
エネルギー分野での提携
エネルギー分野では、SBIグループが出資・ローンを提供することにより、再生可能エネルギーの電源開発を共同で行うと発表されました。
昨今のエネルギー価格急騰により新電力事業者が倒産したり、大規模停電が懸念されたりと、日本経済にとって安定的な電源供給は国家的な課題となっています。
新電力に参入しているリミックスポイントにとっても安定電源の供給は経営上の大きな課題であり、再エネ電源の開発は、それを補う大きな手段となり得ると思います。
大規模に開発するには大きな資金が要りますが、今回の提携によりリミックスポイントは、SBIという非常に大きな後ろ盾を得たことになります。
さらに、SBIグループの提携銀行・地域金融機関が、今後リミックスポイントが行うPPA事業に対してローンの提供・顧客開拓支援を行うことも発表されました。
PPAとは、需要家の再エネ電源開発の初期投資を肩代わりしつつ、長期の電力販売契約を締結する取り組みだそうです。
需要家にとっては初期投資0で発電設備を設置でき、その電力を利用することで電気代を節約できるなどのメリットがあります。
世界的な目標であるカーボンニュートラルの実現に向けて、グリーンエネルギーへの転換は各需要家の課題であるので、PPAの取組はこれから2050年へ向けて大きな動きとなることは想像に難くありません。
これをSBIという巨大資本とともに取り組めるのは、順調な船出が約束されたようなものだと思います。
メタバースを含むweb3.0領域における提携
金融のトップランナーであるSBIグループと暗号資産業界で成功したビットポイントが組むことで、メタバースを含むweb3.0領域において、政策提言やルールつくりをするなど、市場をけん引するポジションを目指すということです。
具体的な取り組みとして、メタバースファンドの設立が明らかにされました。
提携発表後の値動き
提携が発表されたのが5/12の引け後でした。
これだけの大材料なので当然、翌日はS高張り付き、そしてそのまま5/13の決算発表となりました。
本決算における復配・自社株買いの発表
そしてまだまだ終わらないリミックスポイント。
なんとなんと、5/13の決算公表にあわせて、2023.3期における復配と自社株買いを発表しました。
自社株買いの上限額は20億円。
そして重要なのはその開始日で、7/4~9/30となっています。
先に公表したSBIへのビットポイントジャパン株式の譲渡予定日が7/1なので、その翌営業日から自社株買いが始まるというスケジュールです。
7/1まではSBIHによる市場内買い付けがあり、7/4からは自社株買いがあるという、空売り機関からすれば鬼のようなスケジュール。
SBI、リミックスポイント双方による、「空売りできるもんならしてみろ」という空売り勢に対する強気姿勢を感じます。
リミックスポイント株への空売り残高は?
さて、今まで良いようにやられていた空売り残高の最新情報を見てみましょう。
1月の上方修正①を出した時と同様に、5/9の上方修正が出された日も空売り買戻しにより一時的に株価はピークを迎えますが、翌日からまた空売りをしかけて残高は積みあがっています。
これが策士、小田社長の戦略だったのでしょう。
まさか早々に超絶上方修正というカードを切った会社に、更なる大材料があるとは。
このたんまりつみあがった空売り残高は来週以降どうなるか楽しみです。
いつもなら数の暴力で無理やり抑えつけにかかるところですが、今回はSBIによる市場内買い付け圧力もあります。
空売り機関としては早々に買い戻したいところでしょうが、SBIグループと手を結んだことによる業績飛躍、復配、自社株買い、と好材料だらけのリミポを株主がやすやすと手放してくれるかどうか。
10%以上にも上る空売り買戻しは、相当大変だと思いますよ。
仲良く手をつないでいたと思っていた競合他社も、いつ梯子を外すかわかりませんからね。
おそらく来週以降、空売り機関は相当痛い目をみるのではないかと思います。
おわりに
今週はリミックスポイントの超絶怒涛のIR祭りに大いに楽しめました。
そして祭りは来週以降も継続するでしょう。
執拗に株価を抑えつけていた空売り機関が白旗をあげるとき、リミポの株価は果たしていくらになっていることでしょう。
来週も楽しい1週間になりそうです。
今週のトレードと現在の保有状況&含み損益
先週&今週のトレードは確定+143,505円でした。
保有は以下のとおりです。
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